きんろう病院

特定医療法人防治会
きんろう病院
(旧 勤労クリニック)
〒781-0011
高知県高知市薊野北町3-2-28
TEL 088-845-8711
FAX 088-845-3928
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検査項目から分かること

身体計測   血圧測定   心電図検査   聴力検査   尿検査 ( 尿蛋白  尿糖
血液検査 ( 赤血球数  ヘモグロビン(血色素量)  ヘマトクリット  白血球数  GOT・GPT  γ-GTP  HDLコレステロール  LDLコレステロール  中性脂肪  血糖  HbA1c
身体
計測
【肥満・内臓脂肪の蓄積が多い場合】
肥満は食べすぎや運動不足で起こります。 内臓脂肪の蓄積が多い人は、メタボリックシンドロームに注意が必要です。 内臓脂肪が多いと、脂質異常症、高血圧、高血糖のそれぞれの値が「ちょっと高め」程度であっても、 これらを重ね持つことで中高年以降、動脈硬化が進行し心筋梗塞など命にかかわる病気を起こす率が高くなります。
【やせの場合】
急にやせてきた場合は、その原因を探ることが大事です。 甲状腺機能亢進症や膠原病、その他の代謝、内分泌の病気、消化器疾患や糖尿病、がん、 ホルモン異常などの病気で体重が減ることがあります。

BMIによる肥満とやせの判定基準
   BMI = 体重(Kg) ÷ 身長(m) ÷ 身長(m)
   25.0以上(肥満)  18.5以上 ~ 25.0未満(正常域)  18.5未満(やせ)
血圧
測定
高血圧の状態が続くと、動脈硬化が進み、脳梗塞や脳出血、狭心症、心筋梗塞などを引き起こします。 高血圧のほかに、肥満、高血糖、高コレステロールがあると、さらに危険性が高くなります。 血圧は、かなり高くなっても自覚症状がないことも多いので、血圧測定は、これらの病気を防ぐために欠かせない検査です。
心電図
検査
心電図の波形によって、心臓の拍動のリズムの異常や心筋壁の厚さや心筋の異常などが分かります。
聴力
検査
聴こえが悪いということは、音の聞こえる道筋のどこかに障害が起こっているということです。 外耳や鼓膜、耳小骨といった音の振動を伝える部分に原因がある場合を「伝音性難聴」、 内耳から脳までの間に原因がある場合を「感音性難聴」といいます。 また両者の混合性難聴もあります。
伝音性難聴は、中耳炎などや耳アカで耳の穴がふさがっている場合、鼓膜に穴があいている場合などが原因で起こります。
感音性難聴を起こす主な原因には、内耳炎、メニエール病、突発性難聴、聴神経腫瘍、老化、騒音性難聴などがあります。

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尿検査

尿蛋白 血液中に含まれる栄養分は、腎臓の糸球体でろ過されてから、 尿細管でからだに必要なものが再吸収されて血液に戻り、不要なものだけが尿中に捨てられます。 蛋白は体に必要なものなので、健康な人では尿にはほとんど出てきません。 一定量を超える蛋白が尿にもれ出ている場合を「蛋白尿」といい、腎臓や尿路系に異常があると考えます。
腎臓や尿路系にとくに異常がなくても、発熱時や立ちっぱなしでいるとき、 運動のあと、精神的ショックや疲れなどで一時的に陽性になることがあります。
再検査をしても異常値が出る場合は、腎炎、ネフローゼ症候群、腎硬化症、糖尿病、膠原病などが疑われます。
尿糖 尿糖とは、尿に含まれるブドウ糖のことです。 血液中には常に一定のブドウ糖(血糖)が含まれていますが、 血液中のブドウ糖が多くなりすぎると、糖が尿の中にもれ出てきます。 健康な人であれば糖はほとんど尿中にはもれ出すことはありません。 糖検査は、糖尿病のスクリーニング(ふるい分け)検査として利用されています。
尿糖の検査結果が陰性であっても、糖尿病ではないとは限りません。 糖尿病をみつけるには、尿糖よりも空腹時血糖値やHbA1cの値がスクリーニングとして優先されます。
なお、健康な人でも、甘いものを食べ過ぎたあとや強いストレスを受けた時は、一時的に尿糖が陽性に出ることがあります。 また体質的に尿の中に糖が出やすい「腎性尿糖」の人もいます。 腎性尿糖は病気ではないので心配はいりませんが、将来糖尿病に移行する可能性もあるので、 年に1回は検査を受けておくと安心です。

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血液検査

赤血球数 赤血球は、肺で酸素を受け取って全身の細胞に送り届け、細胞で不要になった二酸化炭素を受け取って肺まで運んでいます。 赤血球数が減ると貧血を起こします。 逆に赤血球数が増えると、血液が流れにくくなったり、血管が詰まりやすくなる「赤血球増多症(多血症) 」が疑われます。
赤血球数減少の原因として多いのは「鉄欠乏性貧血」で、食事中の鉄分の不足や、 ダイエットによる栄養不足、過多月経、子宮筋腫、子宮腺筋症、痔、胃潰瘍などによる出血、 胃がん、関節リウマチなどが考えられます。
ヘモグロビン
(血色素量)
ヘモグロビンは赤血球の中にある赤い色素で酸素と結合して、その酸素を全身に運んでいきます。 貧血検査でいちばん目安とされる検査であり血液100mlに何gあるかを調べます。 減少すると貧血になります。
ヘマトクリット 血液中に含まれる赤血球の割合を示すものです。赤血球が減れば、当然ヘマトクリットも減ります。
白血球数 白血球は、体外から侵入してきた細菌やウイルス、異物を排除する働きがあります。 傷や炎症などがあると、白血球は骨髄で盛んにつくられるようになり、血液中の数が増えてきます。
白血球数が基準値より高い場合は、けが、扁桃腺、気管支炎、肺炎、腎盂腎炎、膀胱炎などの炎症性疾患が疑われます。 また、白血病、がんなどがあるときも高くなります。 一方低い場合は、再生不良性貧血、肝硬変、急性白血病、膠原病、一部の白血病、ウイルス感染などが疑われます。
なお、白血球数は運動やストレスなどが原因で一時的に増えることがあります。 そのほか、ヘビースモーカーも白血球数が増えます。 多少の低値・高値であっても、ほかの検査で異常がなく自覚症状がなければ心配はいりません。
GOT

GPT
GOTもGOPも肝臓の細胞の中にある酵素で、体が必要とするアミノ酸を作るのに大切な働きをしています。 どちらも肝細胞が壊れると、血液中にもれ出て高値になることから、 それぞれの数値から肝細胞の障害の程度を知ることができます。 ただし、お酒を飲んだり運動をしたあと、肥満、ステロイド剤の服用など一時的に上がることもあります。
GOT・GPT値が高度(500U以上)の上昇の場合は、急性肝炎や劇症肝炎などが疑われます。 両方の値が中程度(100~500U)の上昇では、アルコール性肝障害、活動型の慢性肝炎などが疑われます。 両方の値の軽程度(100U以下)の上昇は、アルコール性肝障害、脂肪肝、非活動型の慢性肝炎、肝がんなどでみられます。
ほかに、閉塞性黄疸、甲状腺機能亢進症、貧血などでもGOT・GPT値が上がります。 なお、GOTは肝細胞以外にも心臓の心筋や骨格筋などの細胞にも多く含まれています。 従って、GOTの値だけが高い場合には、心筋梗塞や筋ジストロフィーなどの筋肉の病気である可能性もあります。
γ-GTP γ-GTPはGOT・GPTと同様に、蛋白質を分解する酵素のひとつで、 おもに肝臓の障害や、胆汁の流れが悪くなると血液中で上昇します。 γ-GTPとともにGPTも値が高い場合は、肝臓病(急性・慢性肝炎、肝硬変、肝がん、 薬剤性肝障害、アルコール性肝障害)のほか、胆石、胆道がん、膵臓がん、膵炎などの疑いがあります。
また、γ-GTPはアルコール摂取に反応して高値になります。 γ-GTPの値だけが高値を示す場合は、アルコールが原因の可能性が高いでしょう。 とくにお酒を飲む人でγ-GTPの値が高い人は、現在肝臓は悪くなくても、 将来アルコールによる肝障害を起こす可能性が高いので注意をしてください。
HDLコレステロール HDLコレステロールは、末消組織にある余分なコレステロールを回収して肝臓に戻す働きがあり、 血管壁へのコレステロールの沈着をおさえるため、善玉コレステロールとも呼ばれています。
一般的に、HDLコレステロール値の高い人は、心筋梗塞や脳梗塞など、動脈硬化がもたらす病気が起こりにくい傾向があります。
HDLコレステロールが低値でLDLコレステロールが高値の場合、動脈硬化が起きやすいといえます。 HDLコレステロールが下がる原因としては、肥満、運動不足、糖尿病、喫煙などがあげられます。 運動、食事、減量、禁煙など生活習慣を改善することが大切です。
LDLコレステロール コレステロールは脂質の一種で、人間が生きていく上で不可欠な栄養素です。 コレステロールや中性脂肪などの脂質は、そのままでは血液に溶けこめないため、 リポ蛋白という粒子の形で血液中に溶け込み、全身に運ばれていきます。 リポ蛋白には、いくつかの種類があり、おもにコレステロールを運んでいるのがLDLとHDLです。 LDLは、肝臓から体のすみずみにコレステロールを運ぶ働きをしていますが、 たくさん運ぶとコレステロールが血管にたまって動脈硬化を起こすので「悪玉」と呼ばれています。 LDLコレステロール値が高いほど、動脈硬化が進みやすく、低いほど発症のリスクが下がります。
脂質異常(高脂血症)では、LDLコレステロール値が高値になります。 そのほか、糖尿病、甲状腺機能低下症、動脈硬化、ネフローゼ症候群などでも高値になります。
低値を示す場合は甲状腺機能亢進症、肝硬変などのこともあります。
中性脂肪 中性脂肪は、脂質の一種で、体の中でおもにエネルギー源としての役割をもっています。 エネルギーとして使われなかったものが皮下脂肪として蓄積します。
食べ過ぎ、飲みすぎが中性脂肪の増えるいちばんの原因で、血液中の値が高くなります。 血液中の中性脂肪値が高い状態が続くと、動脈硬化の発症・進行が速まります。 中性脂肪値が高値の場合に考えられる病気としては、糖尿病、ネフローゼ症候群、 メタボリックシンドローム、甲状腺機能低下症、脂肪肝、急性膵炎などが疑われます。
低値では、甲状腺機能亢進症、肝臓病などが考えられます。栄養不良でも低値になります。
血糖 血糖中の糖(ブドウ糖)は食事をすると増えますが、健康な人は膵臓からインスリンを大量に分泌させて、 その働きで糖を代謝するので、食後2時間くらいで血糖値がもとにもどります。 しかし、インスリンが不足したり働きが不十分だと血液中の糖は増えたままの状態の高血糖になります。 反対にインスリンが過剰になると、血糖値が低下し、手の震え、意識障害や痙攣などに進行する低血糖症状が起こります。
血糖値は空腹時の血糖を調べるもので、糖尿病の発見と診断にもっとも重要な検査です。 糖尿病のほかに高血糖値から考えられる病気には、クッシング症候群、甲状腺機能亢進症、 膵炎、肝炎、肝硬変などが考えられます。
低値ではインスリノーマなどの膵臓の病気の疑いがあります。
HbA1c 検査前1~2か月の血糖値の状態をおおまかに知るための検査です。 赤血球の中にあって、体内に酸素を運ぶ働きをしているヘモグロビンの中には、 ブドウ糖と結合してできたものがあり「グリコヘモグロビン」と呼ばれます。 HbA1cは、その一種で、1日の血糖値の平均が高いほど増えてきます。 HbA1cは、赤血球の寿命 (約120日) が尽きるまで付いているので、その割合を調べることで、 過去1~2か月の血糖値の状態を知ることができます。 さらに、血糖値のように食事や運動の影響を受けて変動することがありません。
HbA1cは、より正確に日常の血糖の状態を評価できるため、糖尿病の診断基準の1つとなっています。
高値になる病気としては、腎不全、異常ヘモグロビン血症などが考えられます。
反対に低値を示す病気では、消化管のがんや肝硬変、溶血性貧血などが疑われます。

HbA1cの値は、これまで日本国内で精度管理・標準化された値「JDS(Japan Diabetes Society)」を用いていましたが、 日本以外のほとんどの国では、「NGSP(Natinal GlycohemoglobinStandadization Program)」という値が使われています。 日本糖尿病学会では国際的に整合性を図る必要から国際標準化に向けた変更が検討され、 平成25年4月より、日本でも国際標準値NGSP値「HbA1c(NGSP)」が用いられることになりました。 健康診断結果にも「HbA1c (NGSP)」が記載されています。

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